スタートラインに立つ為に。

雨あしが強いお昼を少しすぎた時間、背が高く、物腰柔らかな男性のお客様がいらっしゃいました。


スーツのプレス感からお察しすると、(4月から社会人かしら?雨の中の外回りは大変ですね。)勝手に思いながらランチを出し終えていると、

「あの、すみません、長居してもよろしいでしょうか?」


とお声かけ頂きました。
長居歓迎の旨お伝えすると、


「就活中で、今から面接試験なんです。」


なるほど、初々しさと緊張感のワケに納得しながら「試験は何時からですか?」とお伺いすると、開始時間はよりかふぇからすぐのビルにて、2時間半後でした。


絶対に遅刻できませんもんね。
お客様は、「邪魔にならないように」とハシッコの小さい席で、資料を熟読して2時間過ごされていました。


お会計の際、「ランチ、美味しかったです!長居させて頂いてありがとうございました!」の実直な言葉に、(次は社会人ランチでお会いできることを!)とこれまた勝手にエールを送り、お見送りしたことでございます。



勤労はどんな職種についても、自分の力のなさ、社会の世知辛さを痛感しながらも、社会貢献、経済の歯車へ加わる、自己啓発の道のり。(まだ発展途上な私の現在の個人的見解)


勤労へのスタートラインに立つ為に挑むお客様の背中に、全力で「幸あれ!」