土地柄全開。

長崎市界隈は昨日の夕方から、花火の音が響いてますね。

お墓で花火。
日本の中でもなかなかの特質なお盆の過ごし方の長崎市界隈ですが、その中でも地域ごとにさらに細かい特色があります。


うちのお墓界隈は、13日は初盆の家のみお墓で提灯をあげ、他は14、15日両日夕方からお墓へ行き、提灯を3、4ヶあげしばらくお墓にいます。
その間に、ご近所や親戚のお墓を線香持ってお互い行き来してお参りがてら、お久しぶりの近況トークをする…お線香と花火の煙の中…


そんな感じです。
なので荷物もやたら多く、提灯、提灯を下げる専用の竿、花、水筒などなど、大仕事です。


毎年、長崎組の叔母と私のふたりでしますが、叔母がお線香をタイマツのようにしてお墓回りに向かう姿が結構好きです。


お墓や仏壇、軒先に「ここですよ〜」と目印(提灯)をたて、想う冥土の亡き人が1年に1回彼方より帰ってくる準備をする。
まだ祖母がお墓まで行けていた時分、「おかえり〜お父さん」ととてもナチュラルに出た言葉に「お盆て良いものだな」と思いました。



お墓、葬儀、法要、仏事に関する捉え方、価値観は大幅に変化しています。
実際、社会形態、家族形態が変わりましたから、変化せざるをえないと思います。賛同する事案も多いです。
でもやっぱり、情緒があり、身ひとつでできることは続けられる内は続けていきたいと、お墓でいろんな煙にまみれてウチワをあおぎながら毎年思います。